【書評】「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実

家族・子育ては人生の多くの時間を割く割にはしっかりと準備の時間も取れておらず、十分に向き合えていないかもしれない。

今更ではあるものの、しっかりと勉強して取り組みたい。

この本は常識的な内容も多いが、改めて振り返ると参考になることも多い。

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印象に残った点や意識しておきたいと感じた点を以下の通り纏めます。引用が中心ですが、一部に私の主観や感想が混ざった内容も含まれ得る点にはご留意下さればと思います。

・男性の5人に1人、女性の10人に1人は50歳時点で未婚ですから、たしかに非婚化が進んでいると言っていいでしょう。

・結婚相手の「家事・育児の能力」を重視すると答えた女性は6割近くに上り、男性にも家事・胃駆除の能力が求められていることがわかります。

・夫婦が助け合うことによってさまざまなメリットが生じるというのが経済学的な結婚観なのですが、こうしたものの見方をすると、人々の結婚行動がよく見えてきますし、近年の非婚化・晩婚化についての理解の大きな助けになります。

・まず考えられる結婚の経済的なメリットは、「費用の節約」です。

・次に考えられるのは、「分業の利益」と呼ばれるものです。

・この子育てにかける時間を金銭的に評価したものも、子育ての費用として算入するのです。

・料理が苦手なら、外食するなり、惣菜を買うなりすればいいわけです。

・世の中が便利になるにつれて、家事・育児能力の家庭における重要性が低下してきているのです。

・異性の多い職場で働いている人は、離婚しやすいことが、同じ研究の中で明らかにされました。

・学歴に限らず、さまざまな観点から見ても、似たもの同士の結婚はありふれているため、自然なものとして受け止められがちです。

・実は科学的にも、赤ちゃんの出生体重は、その後の人生と大きく関わっていることが明らかにされちえます。赤ちゃんの体重が重いと、・・・、IQも所得も高くなる傾向があるのです。

・母乳育児で生後1年間の胃腸炎と湿疹が減少。

・母乳育児には乳児にとって健康面のメリットがあることは疑いがありません。しかし、一部で喧伝されているメリットは、必ずしも科学的に信頼性の高い方法で確認されたわけではないことは知っておいて良いでしょう。

・育児休業制度の日本橋らは、雇用保障と給付金です。

・休業期間が長くなるほど、職場復帰がおっくうになってしまうこともありえます。

・子供にとって育つ環境はとても重要であるけれど、育児をするのは必ずしもお母さんである必要はないということです。

・「常識」を数値化するのは、回りくどいと感じるかもしれませんが、最善の予想を立てる上では避けて通れません。

・上司が率先して育休を取ることで、部下も安心して育休を取ることができるようです。

・ケベック州では、育休取得をきっかけに、お父さんたちの子育てと家事の時間が増えたようです。

・幼児教育は、子どもの知能指数のみならず、意欲、忍耐力、協調性を含む、社会的情緒的能力と呼ばれるものを改善し、子どもの人生に大きな影響を及ぼすことが明らかにされてきました。

・親が体罰を行うことで、自分の葛藤や問題を暴力によって解決して良いという誤ったメッセージを伝えることになってしまうためだと考えられています。

・息子を言葉で言い聞かせようとしているうちに、自己評価ながら、授業で学生に対する説明のしかたがうまくなったと思います。

・お母さんの精神面が安定すると、母子関係が良好になるので、子供を叩いてしつけるといった好ましくない行動が避けられるようになります。

・離婚についてのルールの変化は、たとえ離婚に至らない場合でも、夫婦間に影響を及ぼすのです。

・重要なのは、実際に離婚するかどうかはともかく、「いざとなれば離婚することができる」という選択肢があるということです。離婚という選択肢の存在自体が、夫婦間の力関係に大きな影響を及ぼします。

・母親の意見が強い家庭では、子供に対する支出が大きくなりやすい一方、父親の意見が強い家庭では、父親自身に対する支出が多く、子供に対する支出が軽んじられる傾向が見られるためです。

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